…なんか。引っ越し先が、すげぇんだけど。

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「見るなっ!!」 ………悲痛に歪む自分の声。でも、なりふりなんか構ってれねぇ。 「…え、っ、かいちょー?」 …港の腕から抜け出して、港の目を両手で覆うと… 港が戸惑ったような声を出した。 「…お前まで、ソイツに洗脳されて失っちまったら…俺。一人になっちまう。だから、…見るな。」 …消えいるような声で俯いた俺を港の腕が包んだ。 「…馬鹿だなぁ。でも、可愛い。…俺は会長が倒れるまで放置して、挙げ句の果てにリコールしたソイツとは違うよ。」 …その声に、ホッとして肩の力を抜く。 「…え、倒れ?会長、倒れたの?」 …さっきまでの表情から、一変。一気に顔を曇らせた加藤をマリモが睨んだ。 「何言ってんだよ。功一。…会長は、俺だろ?…ソイツは、リコールされたんだからな!!今はただの巧だ。」 「…でも、そんな。倒れたって…何?」 …驚愕して戸惑いを浮かべる加藤とマリモの顔を港がギロリと睨んだ。 「…会長は、倒れるまで待ってたんだよ?アンタ等を。食事も睡眠もまともにとらずに。…なのに…」 「ちょ、待って。だって、何?…俺らなんて必要ないって、一人でやれるって言ってたって聞いた。…彼奴等は役立たずだって。居なくなって、むしろスッキリしたって。…俺、それで…」 「誰が…」 …そんな事を言ったのかは、聞く前に加藤の視線を辿る事で確信した。 …お前か、マリモ。  
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