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*おまけ*-後日談-。
…夕方、6時半。
「…ふぅ。やっと終わった。」
……俺は生徒会室の机の上の書類を片しながら溜め息をついた…。
イベントが近き、生徒会の仕事が増えた為、書類が多い。
…マリモの港への傷害の書類も込みでだが。
…マリモは風紀副委員長、松谷の手によって…
精神病院への入院とゆう名目で、学園からは追放された。
…港への行為は立派な傷害罪にあたると、松谷が理事長を脅したことが効いて…
理事長がマリモの罪を軽くする為に、先手を打って取った処置の結果がコレらしい。
こうして…
明智よりも短い。マリモ天下が終わった。
俺は、急いで机を片すと…
鞄の中にケータイを突っ込んだ。
「会長ー、帰んの?」
「あぁ、あんまり遅いと…
…港が迎えに来ちまうか…ら。」
…言い終わらないうちに、生徒会室のドアが開いて…
港が顔を覗かせた。
「会長ー、帰るよー?」
「あぁ。今、行く。」
…駆け寄った俺の肩に、港の手が回された。
「……うちの嫁をあんまりこき使わないでね?…また、倒れるような事になったら。あんたら10発ずつ殴るから。」
…そう言って、にっこり笑った港に…
デスクに座っていた三人が息をのむのが分かった。
…あの事件以来。…港は、役員達に様付けで呼ばせている。
…一体、何したんだ?お前。
「…さて、我が家に帰ろうか?お姫様?」
…回された手の熱をくすぐったく感じながら、俺は一歩踏み出した。
窓ガラス越に、赤くなった空が見えて…
しぜんと足が早まる。
「…今日は、夕食、何だろうな。」
………そんな、事を考えながら。
fin.
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