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確かに俺にむいて話しているが俺以外の誰かに聞かせるように続ける
「酔っ払っているわけでもない、人生に絶望しているような節もない
本当にただの普通の人が
急になにかに引っ張られるように線路へ落ちちゃうんです」
「…それが俺だって言いたいの?」
「私が声をかけなかったら、そうなってたかもしれませんね」
少女は見る人の心を全て持って行ってしまいそうな笑みで答えた
そうか、俺を助けるつもりであんな事を…
10歳近くは年が違うであろう少女に助けられた
そう思うと、やはり羞恥心がこみ上げてくる
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