彼方からの贈り物

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  ──梓よ。 お前は俺の大切な家族だ。 俺が見つけた惑星が地球を滅ぼさないように俺に出来る事は全てやる。 お前のこれからの未来は、俺が守ってみせるからな── ──おい。 瀬戸山の声で神守は思いから戻った。 「今からもう一度……いや、朝まで何回でも軌道の確認をするぞ。 お前を信じない訳じゃないけど、初期の観測位置が1ミリ違えば、地球到達の時には遥か彼方にずれる。 それにこの100万年の間に、地球に落下して直径3、5キロ以上のクレーターを作った彗星は3個だ。100万年でたったの3個だぜ。 そうそう簡単に、ぶつからないって。 俺たちの地球にぶつかってたまるか!」 思いは同じだ。 神守も大きく頷いた。 しかし、これだけすらすらと話せるあたり、不思議オタクを自認するだけあって、さすがだ。  
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