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──第三の選択
それは1977年にイギリスでテレビ放映された、フィクション番組のことだ。
そのストーリーとは……近い将来、人口増加と気候変動で、地球に人類は住めなくなるだろう。──と言う科学者達の意見を受ける。
その打開案として、三つの選択肢が出された。
まず一つ目は、成層圏で核爆弾を爆発させ、熱と汚染物を宇宙へ逃がすと言う案。
第二の選択肢は、地下に都市を築いて移住する案。
だが、現実味がないということで、この二案は却下される。
そして選ばれたのが、第三の選択だ──
それは、一部の選ばれし人間のみが、月を経由して火星に移住するという計画だった。
その後米ソ協力の下、秘密裏に火星移住計画は進行している──。
今から40年ほど前の番組だが、現状を見事に言い当てている。
予想を上回る爆発的な人口増加。そして、日々世界のどこかで大きな自然災害が起きている。
だが、これをフィクションだと一笑する事も出来ないのだ。
アメリカを始め、ロシアや日本までもが火星に探査機を飛ばしている。ただし、その成功例は極めて少ない。
それでも火星探査を行うには、何か確固たる理由があるはずだ。
不要なものに、莫大な資金を投ずるはずはないのだから──。
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