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プロローグと思わしきもの
これから俺が語るのは、思い出としてはほんの一時の出来事だ。
何事もない平穏な日常を歩んできた俺からすれば、それは何百年ものことかと思える。
そんな崩壊した日常の隙間から覗く『非日常』の闇は
俺の日常を
常識を
平穏を
普通を
すべて壊していった。
それでも俺は抗い、叫び、猛り、泣き、非日常の中で闇を拒絶していった。
だが、その中で俺は一人の小さな『光』と大事な約束をした。
お前を必ず救ってみせる、と。
だから俺は
その約束を果たすため
あの時のことを
決して忘れてはならない。
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