物語の始まり

2/7
前へ
/207ページ
次へ
とある海辺で高校生の少年、魔蔵 優が目を覚ました。 しかし少年は起きたとたん疑問が頭に浮かぶ。 最初に寝た場所と目覚めた場所が遥かに違う光景なのだ。 少年が寝た場所は現在付き合っている彼女の家のソファー、こんな綺麗な海が広がる場所ではなかった筈なのだ。 誰かに拉致されたのか、寝てる最中に自分で勝手に移動したのかわからないが何故か寝る前の事も鮮明に覚えているし記憶もちゃんとあるし服を全く着ていないという小説ありきたりの展開でもない。 少し慌てながらも家に帰る方法を思考していると近い場所で大きな爆発音が響いた。 あまりに大きな爆発音に心臓がざわつくがそれよりも好奇心と人がいるという安心が恐怖心より勝っていた。 優は決心すると立ち上がって爆発音のする方へ走り出す。 息を切らし坂を走っているとだんだん爆発音も大きくなっていき、爆発音の他に人間の悲鳴なども聞こえるようになってきた。 人が怪我をする程の事が起きているかと思うとだんだん不安になってくるがやはりここがどこなのか聞きたい。 とうとう爆発音のした場所に辿り着くとそこには壮絶な光景が広がっていた。
/207ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加