日常の崩れ

2/3
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
そんな目で私を見ないで…。 前の優しかった目で見つめて欲しい。 何も悪い事してないよ? 私はいい子だったよね? アナタの命令 アナタの望み アナタの行動 すべてが正しいと思って 従ってきたし 叶えてきたし 真似してきた。 なのに どうして? どうしてソンナ目で私を見るの? ちゃんとアナタの期待に答えてたよね? 一番になれと言ったから クラス成績トップになったし トップ校にも入った…。 お金が欲しいと言ったから アルバイトして アナタに給料をあげた。 自分はお化粧も、買い物も我慢して…。 アナタが夜、そのお金で何をしているのか知ってた…でも、それは正しい事だと思って何も言わなかった。 私はただ、アナタにもう一度見て欲しかっただけなのに…。 ねぇどうして? どうして私を見てくれないの? 私の事、何だと思ってたの? ただのコマ? 働く奴隷? ロボット? 玩具? 下僕? ただの金魚の糞にしか思ってなかった? ねぇ、答えてよ…”お母さん”
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!