第二章

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「その…昨日、俺…」 「ああ…」 海留は事後に体を気遣われたことは初めてだった。 男の言いたいことを察すると、海留は綺麗な顔から笑みを零した。 「大丈夫。俺、慣れてるから」 その様子に男は少し安堵したように息を吐いた。 「それよか、俺、喉渇いた」 海留の言葉に男は慌ててビニール袋からペットボトルのミネラルウォーターを取り出す。 「ありがと」 海留がキャップを外そうとすると、男が焦った声を出す。 「そ、その前に、その、…何か着てください」 「え?」
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