1章

3/10
187人が本棚に入れています
本棚に追加
/178ページ
「……はぁぁ」 ほら、見ろ。あの女子生徒なんて溜め息を吐いているじゃないか……仕方ない。ここは俺が穏便の言い争いを止めてあげようじゃないか。 ………別に女子生徒の見た目が好みのタイプだからって良い格好をしようとは思ってないよ? 誰に言っているか分からない言い訳をしながら俺は修羅場(仮)の場所に近付いてく。そして修羅場(仮)に着くと俺の穏便な口調でこう言った。 「正門で発情期みたいにギャーギャー騒いでんじゃねーよ。通行の邪魔だから退け。」 「「「「「「「「「…」」」」」」」」」 色々とやってしまったと思う。でもちょっと良いところを見せようとしたらだけなんだ。それだけは分かって欲しい。 しかしながらそれは俺以外の人には分からないようでもの凄くこっちを見てる。その表情は、こいつ何言っちゃってんの?!といった感じで……正直、めっちゃ恥ずかしい。
/178ページ

最初のコメントを投稿しよう!