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「あ、どうも」
なんだか複雑だな…
まだ眼鏡の暗い奴から話しかけられた方がマシだ。
よりにもよってこんな茶髪!
「早く座れよ」
口悪!
っつーか指図されたくないし。
俺はムスッとした顔で椅子に座った。
「何キレてる訳?っつかあいつの代わりに俺が教えてあげたんだけど?」
茶髪の奴は顔でフイッと女の子を指し、ニヤッと笑った。
別に頼んでないし…
「ありがとうございました。」
でも、お礼はしないとな!いやあ、俺って良い奴。勝手にされたことに対してもお礼は言うんだから…?
「おい、」
え?
俺が声のする方へ顔を向けると茶髪の奴がブチギレ寸前の顔して俺を見ていた。
「な、なんだよ…」
ひ弱だな俺。
「お前さ、そんな馬鹿だからずっとBクラスなんだよ」
は…?
なんなんだよ
こいつ!
はじめて会ったくせに知ったかぶって
つぅかお前もBクラスだろうが!
なんてことは言えず、俺もブチギレ寸前の顔を隠しつつ、
「そうですねえ」と返事をする。
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