1:目が覚めたら・・

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『・・きなさい・・・・よ』 眠っている私の耳に艶やかな色をもつ女性の声が届く それを認識した瞬間私の意識は覚醒していく 『起きなさい、我が子よ』 私が起きた瞬間見たのは・・ものすごい美人・・だけど、肌は緑色で太ももから先が花になっていた えー・・もしかして、私、この方に食べられちゃいます? 「やっと起きましたか、我が子よ」 「おっ?あうー」 えっ?私が我が子?何を言ってるのでしょうか・・私は津川美織という二十歳後半の会社員・・あれ?声を出そうとしてもおーとかあうーみたいな簡単な発音しか出来ない・・まさか・・ 「あうおー!?(なんでー!?)」 私の手を見ればそれは赤ん坊のように小さく・・そして目の前の女性と同じように緑色・・そして太ももから先が花の蕾になっていた・・なっなんで!? 私は普通の人間だったはず・・っ!? おっ思い出した・・私、信号無視したトラックに轢かれて・・そのまま・・ あぁー!!思い出したら痛みとか恐怖とか思いだしちゃったよー!!いやぁ!! ・・あれ?誰かが私の頭を撫でてくれる・・もしかして・・お母さん? 「大丈夫?愛しいわが子?」 「お~?」 直に撫でられてたと思ったら・・お母さん、私を花から伸ばした蔦で撫でてました ウワーベンリデスネー 「お前の姉妹達はもう起きて餌を探しに行ったよ、さぁ、お前も行っておいで」 え?・・もしかして放任するんですか? 「貴女には期待してますよ」 元人間にそんなの期待しないでください!!
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