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『・・きなさい・・・・よ』
眠っている私の耳に艶やかな色をもつ女性の声が届く
それを認識した瞬間私の意識は覚醒していく
『起きなさい、我が子よ』
私が起きた瞬間見たのは・・ものすごい美人・・だけど、肌は緑色で太ももから先が花になっていた
えー・・もしかして、私、この方に食べられちゃいます?
「やっと起きましたか、我が子よ」
「おっ?あうー」
えっ?私が我が子?何を言ってるのでしょうか・・私は津川美織という二十歳後半の会社員・・あれ?声を出そうとしてもおーとかあうーみたいな簡単な発音しか出来ない・・まさか・・
「あうおー!?(なんでー!?)」
私の手を見ればそれは赤ん坊のように小さく・・そして目の前の女性と同じように緑色・・そして太ももから先が花の蕾になっていた・・なっなんで!?
私は普通の人間だったはず・・っ!?
おっ思い出した・・私、信号無視したトラックに轢かれて・・そのまま・・
あぁー!!思い出したら痛みとか恐怖とか思いだしちゃったよー!!いやぁ!!
・・あれ?誰かが私の頭を撫でてくれる・・もしかして・・お母さん?
「大丈夫?愛しいわが子?」
「お~?」
直に撫でられてたと思ったら・・お母さん、私を花から伸ばした蔦で撫でてました
ウワーベンリデスネー
「お前の姉妹達はもう起きて餌を探しに行ったよ、さぁ、お前も行っておいで」
え?・・もしかして放任するんですか?
「貴女には期待してますよ」
元人間にそんなの期待しないでください!!
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