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一人っ子の麗華さんは僕のことを弟のように可愛がってくれている。我が儘な所はあるけど、基本的には優しくて面倒見も良いと思う。
金欠の時はご馳走して貰ったり、悩み事も相談したり随分世話にもなってきた。
でも、今回のことだけはやってはいけなかったのではないかと思う。やっぱり嘘はいけない。
慎治さんを騙したわけだから……。
麗華さんの部屋に慎治さんが行ったことは、ほのぼの書房の人達には絶対に黙っていよう。
タケルは大きく頷いた。
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