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「慎治さんといつも一緒にいられるのは嬉しいけど、同じ会社で働いているから……皆から冷やかされそう。恥ずかしいな」
「皆、祝福してくれてるんだし、いずれ結婚するわけだから良いんじゃないの?」
「うん、それはそうなんだけど……」
慎治と真由美は、テーブルに向かい合って座っている。慎治が真由美の手を両手で包むようにし、それから真由美の手にキスをした。
「ねっ、一緒に暮らそうよ」
慎治は甘えるようなおねだりするような仕草で、真由美を見つめた。
「……うん、分かった」
真由美がニッコリ笑って頷いた。
「本当に?
やった~!!」
慎治は満面の笑みで万歳した。
「真由美さん、こっちへ来て」
手招きする。
「……?」
真由美が言われるままに慎治の所に行くと、慎治は真由美をお姫様抱っこして、そのままベッドにそっと寝かせた。
しばらく真由美を見おろしていたので、そんなに見つめられると恥ずかしいな……と思っていたら、優しく唇が触れる程度のキスをした。
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