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「私も分かるわ。めぐみとは長い付き合いだから」
真由美はにっこり笑って言うと、壁掛け時計を見て、
「ところで…、遅くなっちゃうから朝ごはん食べちゃいましょう」
と言った。
「もうこんな時間なんだ。急いで食べよう」
朝食を食べ終え、着替えてマンションを出た。
会社の入っている雑居ビルに到着した。エレベーターを上がり3階の会社のドアの前に来ると、
「真由美さんが先に入ってよ。少し遅れて俺が入って行くからさ」
慎治がそう言い、真由美が
「うん、分かった」
そんな相談をしていると、
「おやおや、2人一緒で仲良いね。真壁君、昨日は山本さんの所に泊まったのかな?」
えっ!
その声に振り向くと、社長がニタニタ笑って立っていた。
社長とエレベーターで会わなかったのは、最近太り気味の為階段を上って来たからだ。
「社長、お…おはようございます」
焦って慎治が挨拶した。
いつもは出社の遅い社長が、このタイミングで来るとは予想外だったので、
「お、おはようございます」
真由美も慌てて、そう言いお辞儀した。
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