踊り子が先生!?

10/12
前へ
/100ページ
次へ
「おぉ、アーク、戻ったか」 国王は強制的に連れ戻されたアークシュタイナーと女を笑顔で迎えた。 「遅くなり申し訳ありません、国王」 女は優雅に国王へ挨拶をした。 訳がわからない顔をしているアークシュタイナーへ国王は上機嫌で話しをはじめた。 「アーク、紹介しよう。彼女は最近街で噂の踊り子じゃ。」 「はぁ…」 (踊り子がどうしたんだよ) ますます意味が分からない。 アークシュタイナーは改めて女をみると、視線を感じてアークシュタイナーをみて、にこっと微笑んだ。 「名はアテネ。どれ、紹介もかねて、ひとつ踊ってみてはくれぬか」 「ご命令とあらば」 アテネはさっと白い服を脱ぐと、ひらひらとした踊り子の衣装になった。 国王は最初から踊らせる予定だったらしく、部屋の隅に楽者たちを控えさせていた。 アテネが何かを楽者たちへ告げると、楽者たち頷き、ポロンとテンポよい音楽を奏ではじめた。 いつの間にか、アテネの両手首、足首に鈴がついており、音楽にあわせ、アテネが舞うたびにシャラシャラと鳴る。 音楽に合わせ、アテネは楽しそうに踊る。
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加