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「私が教育できたらいいのですが、色々出向くところがあるので、弟だけに時間を割けませんし…」
20歳にもなると、外交やらで忙しいのである。
「弟に根気強く付き合える者はいないのでしょうか」
2人で次の教育係は誰が適任かと悩んでいると、あっ!と国王が閃いた。
「思い出したぞ」
「父上、何か?」
うんうんと頷きながら国王は答えた。
「先日街から上がってきた報告の中での、どんな依頼も受けるし、腕も立つと噂になっている者がいたんじゃよ。
この国の者ではないようだから、変な目でアークをみる事もないだろう」
「確かにそうですが、武術はともかく、よそ者でしたら、この国の歴史などを教えるのは難しいのでは…」
「まぁ、そこは事前に勉強してもらえばよい。
アークの場合、一番大事なのは、わしら家族以外に心を開くこと学ばせねばいかん」
「…そうですね。では、すぐにその者を探すよう、部下たちに指示しましょう」
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