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「はぁ……」
ため息を一つ短くつき、自分が使用しているロッカーを開ける。
事務所の隣に位置する更衣室で、俺は店の制服から普段の私服へと着替えた。
今日も暇だったな。もう慣れたとはいえ、こうもやる事が無いと時間が経つのが遅く感じてしまってどうも良くない。
その分疲労も倍増しているようで……。
いや、そんな訳無いか。
「先輩」
「うわっ!」
いつの間にか後ろに立っていた後輩に急に声を掛けられ随分と気の抜けた声が出てしまった。
「な、なんだ」
「帰らないんすか?」
「あ、ああ。帰るよ」
「そっすか」
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