魅惑(?)のハゲマルドン

6/8
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
そして、席につくと質問をいっきにされた。 「ねぇねぇどうだった?」 「やっぱり転勤?」 「また大きいプロジェクト?」 「まさか昇進とか?」 なんていう質問を浴びせられているなか、 「おい。冬子の話しを聞いてやれよ」 と、助け船をだしてくれたのは、私の4つ上で、頼れる兄貴のような存在の 鐘川 新(かねかわ しん)だ。 周りからは、しんちゃんと呼ばれている。 「っで、どうだったんだ?冬子」 私は重い口を開いた。 「………地獄に転勤になったから………。一週間後には、もう行かなくちゃいけないから…………。」 まるでここは、冷凍庫かと言わんばかりに場の空気が凍りついた。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!