僕にプロローグはいらない。

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『僕は嘘吐きが嫌いだ』  嘘とは困難な課題をもっとも安易に解決する非合理的かつ非理性的方法である。  しかし、それは同時に大切な誰かを傷つける行為でもある事を忘れてはならない。  友達も、家族も、恋人も全て。  そこに例外などは存在しない。  その一方で優しい嘘という言葉を用いることが多々あるが、それは欺瞞でしかない。  どれだけ取り繕おうとも、どんな理由があろうとも、どれほどの成功を収めようともそれらは正当化されるべきではない。  美しく綺麗に塗り固められた汚く醜い嘘に変わりないのだ。  だからきっと僕は嘘つきな自分を好きになることはないだろう。  by 中谷友人
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