★約1ヶ月後…☆

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その好きな人とは みやではなかった。   隣のクラスの 『黒谷佳伸』だった。     黒谷には 私が住んでた地域の 図書館で出会った。   弟とサザエさんを読んで バカ笑いしてると   「お前転入生の山口だろ?」   黒谷とその友達 上野が話しかけて来た。   その時は黒谷の存在は 全く知らなかった。   「…誰?」   「隣のクラスの黒谷佳伸!!」   「あ…そうなんだ。」   「何お前(笑)サザエさんなんか 読んでんの?弟と?笑」   「べ…別にイイじゃん!」   「悪いとは言ってねぇよ!笑 …まッ!じゃあな!」   そう言って黒谷と上野は 何処かへ行った。   弟に 「あれマミの知り合い?」   「今初めて話した」   「そうなんだー」     マタ弟と2人で サザエさんを読みあさる…     「山口!山口!」   後ろを振り返ると …黒谷だった。   「お前マダサザエさん 読んでんの?」   (…別にイイじゃんか)   何も反応せず 無視していると   「これやるよ」   黒谷が差し出したのは カラフルなマーブルチョコ。   「えッ…?」   「弟と食えよ」   そう言って黒谷は マタ立ち去った。   「あの人何なんだろうね?」   「分かんない… これヒロにあげる…」     これが黒谷との 出会いだった。
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