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私が友達と
遊具で遊んでいると
黒谷と上野がやって来た。
友達が呼ばれ
上野が耳打ちする。
「マミー私チョット教室行くねー」
「えッ…!?
ちょ、ちょっと!!えりかぁ!!」
友達のえりかと
上野が消えた。
残されたのは私と黒谷。
2人きりにされて
恥ずかしくなった私は
帰ろうと思いすべり台を降りて
ランドセルを背負った。
その時黒谷に腕を掴まれ
「あ…あのさ!
チョット話さない…?」
沈黙になる2人。
とりあえず私と黒谷は
ジャングルジムに座り直した。
「あのさ…
山口好きな人いる?」
「………。」
まさか本人を目の前にして
言えるはずがない。
暫く黙っていると
「実は…俺さ…
山口のコト好きなんだ!
図書館で話してから…
山口は俺のコト…好き?嫌い?」
「!?……嫌いじゃない。」
今思えば
何とも可愛くない返し方。
好きなクセに好きと素直に
言えないのは私の
生まれつきなんだと思う…orz
「嫌いじゃないなら良かった。
俺は好きだから!
突然ごめんな!俺帰るわ!!」
そう言って黒谷は
ランドセルを背負って
校庭を駈けて行った。
私の心臓はバクバクだった。
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