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あれから黒谷とは
話していない。
すれ違っても
目が合っても
お互い何も話さない。
みやとは話をしても
黒谷の話題はない。
と、いうより
みやが気を使って
くれているようだった。
周りは相変わらず
からかうのは
やめなかったけど。
移動教室の前日
母が髪切りに行こうと
突然誘って来た。
まぁ移動教室前に
イメチェンッてのも♪と思い
連れて行ってもらうコトに…
美容院に行く途中
…なんと黒谷に会った。
(あッ…)
「…こんにちは」
「黒谷君じゃない!こんにちは」
「いつもお世話になってます。
あッ…じゃあ…失礼します」
そう言いお辞儀をした後
黒谷は去っていく。
「お母さん黒谷のコト
知ってるの!?」
「だって黒谷君も
サッカー部じゃない!
ヒロがお世話になってるのよ。
黒谷君面倒見良くって
挨拶もしっかり出来るし
いい子よねぇ」
(そうだったんだ…)
「マミもあぁいう子
好きになれたらイイのにね(笑)
あッ…ッて言っても
黒谷君の方がマミのコト
好きになってくれないか!笑」
物凄く複雑な気分…
「どうしたの?」
「な、なんでもないよ!
早く行こッ!!」
「もしかして黒谷君のコト~?」
「違うッてば!!
早く行こうよ!!!!!!」
「マミ顔真っ赤だよ?笑」
「…うるさい!!!!!!!!」
多分母には
バレバレだったと思う…orz
そんなこんなで
美容院にやって来た。
「いらっしゃいませ~
本日はどの様に致しますか?」
ガラッとイメージを変えるために
「短く切って下さい!」
と元気に言った。
おばちゃんがチョキチョキと
ハサミで髪をcutしていく…
まさかこの日で
美容院嫌いになるとは…orz
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