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移動教室当日。
私は校帽を深く被って
大きなリュックを背負って
学校へ行った。
友達の親が見送りに来てて
羨ましく思ってた
小学5年生の私。
親が来られない事情は
分かってたけど
やっぱり淋しかった。
来てないと分かってても
キョロキョロ探しちゃう自分が居た。
必死で淋しくないフリをする。
そんな自分を隠して居た時
みやが話し掛けて来た。
「俺の親仕事だってさ~
まぁ高学年なんだし
親来なくても別に
いっけどな!
楽しめれば良くね?」
それから日頃
話してる様な会話を
ずっとしてた。
みやは私を慰めようと
してたんだと思う。
みやと話してたら
淋しいのなんて
あっという間に
なくなっちゃった。
独りぼっちだったら
きっと淋しくて
泣いてたかもしれない。
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