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とあるお城のそばに作られた雪だるまには、夢がありました。
「お姫さまに気持ちを伝えたい。」
…そう、雪だるまは意地悪な魔女に魔法をかけられた王子様だったのです。
ココアを飲みながら、いつものように、雪だるまに話しかけているお姫さま。
夢中になって話していると、足元にあった小石につまずいてしまい、ココアでヤケドをしてしまいました。
熱い唇を冷まそうと、雪だるまにキスをすると、
なんと雪が溶けて、ステキなステキな王子様が現れたのです。
驚いたお姫さまは、尻もちをついてしまいました。
そこで王子様は、手をさしのべて、こう言いました。
「君のおかげで魔法がとけたよ。ありがとう。
今度は、僕が君に、恋と言う名の魔法をかけてあげよう。」
夢を叶えた、少しキザな王子様の物語でした。
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