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「…じゃあ、篠山もこちらへ戻って来た事だし、じゃんけん始めるぞ。」
「…すみません。」
今日だけでもう2回も“すみません”と謝っている。
オレの今後の学園生活が心配だ。
―――…いや、でもさっきのはホントに危なかったと思う。
三途の川が目の前にあったぐらいだ。。。
川の向こうにはオレのひいじいちゃんらしき人がいて、オレを呼んでいた…。
オレ、向こうに行ってたらどうなってたんだろう……。
「オイ!!篠山ァッ!!また三途の川の手前まで行ってしまいそうだぞッッ!!?」
は…っ!危ない危ない…。
担任がギリギリのところでオレをこちらの世界へ呼び戻してくれたおかげで死を免れた…。
「オマエ、そんなに生徒会が嫌なのか…。呆れたヤツだ…。」
担任がヤレヤレ、といったような顔でため息をついた。
「逆にそこまで嫌われてる生徒会がかわいそうに思えてきましたよ…。」
担任に続けて、桂木が苦笑いしながら言った。
くっ…、何だよ。それなら桂木が生徒会に入ってくれれば
良いじゃないかッ!!
「何だ、ならオマエが引き受けてやれば良いじゃないか。」
ナイス!!担任!!
すると桂木はため息をつき、オレを視線の先を移しながら応えた。
「それとこれとは、話が別です。」
…コイツ、やりおる。
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