オレと学園生活と生徒会。

6/12
前へ
/13ページ
次へ
「気をつけ、礼。」 ありがとうございましたぁ~、とHR終了のあいさつを告げ 教室を去っていくクラスメイト達。 隣の席でカラカラ…と椅子をしまい、桂木はオレの方に視線を移した。 オレもそれに気がつき、桂木を見た。 「マジ悪いィ…。篠山――…。」 オレはその言葉に笑顔を返す。 …まぁ、笑えてないだろうけど。。。 「ホントゴメンな…。」 と一言オレに残して桂木はじゃあな、と教室を出て行ってしまった。 …やがて誰も居なくなった教室で1人、机に伏せているオレ。 窓の外からは運動部の掛け声、生徒達のしゃべり声が聞こえてきた。 「……生徒会室 行かなきゃな。」 伏せていた顔を上げ、机の中にある教材などをカバンに詰め込み始める。 ――…オレは結局、じゃんけんに負けて生徒会に入る事となった。 まぁ、よくよく考えてみたら桂木はバスケ部副部長だ。 最初から、オレが生徒会役員になる事は決まっていたようなものだった…。 「よっこいしょ…。」 カバンを持ちながら重い腰を上げ、オレは教室を後にした。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加