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「紅香。おまえ、双子の妹なんかいたのかよ……!」
て、朝のショートホームルームが終わってから、あたしのところにきてさけんできた馬鹿。
あたしの家である神社の近くの屋敷というのに近いおうちに住んでいるあたしの産まれたときからの幼なじみ。
柚下 雅貴。
きっと、あたしの能力が開花するより前に仲良かったから視れないのかなと勝手に思ってたりする。
といっても、あたしの能力は一歳の時にはもう開花してたらしいのだが。
まあ、前世が視れないというのもあってか、気兼ねなく仲良くできる唯一のともだちだ。
「話したことなかったっけ?雅貴に……。
あたしには生き別れた妹がいるって」
「覚えてたけどさ、双子とかきいてねえよ!」
「そんなこと言われても。
まあ、舞香のこともよろしくね」
「え、舞香…てゆうのか」
「なにいってるの?自己紹介してたじゃない」
「なんだよ、それ………どっちなんだよ。おまえは……」
「はっ、?なんかいった??」
「なんもいってねえーよ!!!」
雅貴は時々ぼそっと何か言う。
それがあたしのみみにきこえることはないんだ。
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