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その二つ目というのが、 あたしには 不思議な力があって。 嘘だと思えばそう思えばいいんだけど。 人の前世が見れる。 そして、自分の前世を知っている。 その前世こそが この神社が出来るきっかけとなった 雪平 紅子姫。 生贄となってなくなった姫。 あたしはその姫に瓜二つなのだ。 櫻の印でさえもある。 ああ、櫻の印っていうのはね、 あたしの左手にある奇妙な櫻の花の形をした痣のこと。 呪われた痣っていう声もあるけど、本当のことは知らない。
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