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「あぁーあ。
今日も、上手く行かなかったなぁ。」
と、一人つぶやきながら歩いていた咲良は、
なにげなく、足元にあった石(?)をけった。
すると、
「ぅわーっ!何事だーっ!」
と、どこからか声がした。
「…えっ、何?誰?」
と、驚き慌てている咲良に、
また、
「下だよっ!下っ!
俺を蹴るとは、いい度胸じゃねーか!」
「…えっ、わっ!
ごめんなさい💦」
よく見ると、
高さ6センチ位の、手のひらサイズの人間(?)がいた。
「俺の名前はレイ。
魔界から来た魔女だ。
お前の名前は?」
「…えっ、女の子?
…私の名前は咲良。
桜木小学校の五年生。」
「失礼な!
どっから見ても、女だろ!」
咲良は、かがんで、
しげしげと、レイを見たが、
髪はショートカット、
半袖、短パンで少年体型、
唯一女の子らしいのは、
レイの胸にきらめく、
鍵形でピンクの宝石が埋め込まれた、ネックレス位だった。
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