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俺の名前は立川宏太。市立高校に通う2年生だ。 ありがちな出だしで申し訳ない。 作者のやる気がないもんで。 寝る前の暇潰しにダラダラと書かれる小説の主人公。なんとも情けないな。 「おっはよーう!」 元気に声を書けてきたのは幼なじみの坂上風歌。 毎日一緒に通学していて、っていっても待ち合わせてる訳ではなく、俺が歩いてると風歌が合流してくる。今も通学路の坂の中程で後ろから抱きつかれた。 風歌の方が背が小さいので、飛びついてきたはいいが俺の首は悲鳴をあげた。 「ぐえっ」 っと。 「離せバカ!」 いまだ俺の首を話さない風歌の手首を握りながら言った。 「ごめんごめん!」 まったく反省してなさそうな輝いた笑顔で風歌が言う。 「お前絶対反省してないだろ。」 なんて反抗してみるがすでに風歌は気にしておらず、天気いいねー。とか、今日の朝ごはんは豚骨ラーメンとチャーハンだよー。とか、もうなんかいろいろめんどくさくなっちゃうようなこと言ってた。 朝からラーメンとチャーハンって、お前の胃袋どうなってんだよ。
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