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会計に連れられて講堂の中に入って行く。会計と瀬戸君が2人で何やら喋っていて、その後ろを俺がついて行く感じだ。
少し距離をとって前の2人を見る。
それにしても、少し離れた位置から見てみると確かに少し似ている気がする。
背丈は同じくらい、肌も色白、なんとなく、目もとの優しげな印象も似ている。逆にはっきりと『全く似ていない』と言えるのは髪の色くらいだ。まぁ、これは会計が金髪に染めてるからだけど。
俺が2人を見て(観察して)いると、その視線に気付いたのか会計がこちらを振り返る。
「どうかしたのぉ~?そんなに見つめちゃって。」
それに気付いて瀬戸君もこちらを振り返った。
「ん?いや、別に。改めて見てみると確かに少し似てるかなって。」
俺がそう言うと会計が瀬戸君にこれ以上はないんじゃないかってぐらいのジト目を向けていた。
「瀬戸君……喋ったね。」
「いいかと思って。('∇`)(テヘ)」
「…………………………………」
「…………………………………」
え、なに?
2人とも黙り込んじゃったんだけど。
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