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そんなこんなで朝のSHRが終わり、授業が終わり、帰りのSHRが終わった。
…で、放課後。
俺は口笛でも吹きながらシレッと教室を出て寮に戻ろうと企んでいたんだが、教室の扉を出たところで
「深水君、一緒に生徒会室行こう。(ニコッ)」
って満面の笑みで言われたら流石に付いて行かざるを得ないよね。
隣の瀬戸君は爽やかスマイル。
一方の俺は恐らく無表情で絶望オーラを垂れ流しているのだろう。
すれ違う人達の視線が地味にイタイ。
だだっ広い校舎をしばらく歩いて、やっと生徒会室まで辿り着いた。
頑丈そうな木製の扉の前に立つ。
俺は相変わらず無表情で絶望オーラを垂れ流し続けていた。
てかオーラが増した。
そんな俺を心配したのか瀬戸君が
「大丈夫?顔色悪いよ…。」
と聞いてきたが
「大丈夫。生きてるから。」
と、答えるのが精一杯だった。
大丈夫。生きてれば人生どうにかなる。
…多分。
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