生徒会と対面

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金髪を思いっきり睨んだら腕が解放された。 これでやっと自由の身だ。 ………『身』は、な。 それからしばらく瀬戸君と喋って会計を無言で弄りたおしていると、全クラスの学級委員が揃ったらしく、会計が奥の扉の方に入っていった。 どうもここは応接間みたいな所で、各役員の机や重要書類なんかは奥の部屋にあるらしい。 ってことは、会計以外の役員はあそこにいたってわけね。最初からこっちにいればいいものを…。 俺がそんなことを考えていると、奥の扉が開いて生徒会役員がぞろぞろと出てきた。 「待たせてすまない。こっちも仕事がたて込んでいてな…。」 出てきて早々、会長がそう言った。 まぁ、仕事ならしょうがない。 「これから、明日ある入学式の準備と来週行われる新入生歓迎会のミーティングを始める。」
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