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会計がまるでマイクを口元に持っていくような仕草をする。
手を差し出されたノッポ君は動揺しながらも自己紹介を始めた。
てか、ホントにでかいな。190あるんじゃ…
「え、あ、んー…。えと、はじ…ま…して。ゆき…ざ……ひとな…です。しょ…と、しょ……して、ます。よ…しくね。」
ノッポ君はペコッとお辞儀をした。
……………………やべ。
話の内容、半分も分かってないのって俺だけ…?
「あ、通訳するねぇ~。『初めまして。雪咲 氷都那(ゆきざき ひとな)です。書記と庶務をしてます。よろしくね。』だって~。役職が2個なのはね、今年入ってくる1年生にどっちかを任せようってことでぇ…。まぁ、ようするに臨時なんだぁ~。」
そうか。
てか何で会計通訳できるんだ?『氷都那』って絶対無理矢理漢字あてはめたろ。そして何故普通に喋らない…?
ん?
何で聞いてるだけなのに漢字が分かるのかって?
そこはツッコんじゃだめだよ。
┐(  ̄ー ̄)┌
「それでは、最後にかいちょ~ね!」
会計はまた手を次は会長の口元に持っていく。
会長はその手を叩き落とした。
会計が若干泣きそうなのは……放っとくに限るよね。
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