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「暑い……」
朝、9時10分。
いくら4月といえど、長袖のカッターシャツにネクタイにブレザーまで着ていたら流石に……
「暑い…」
「頼むからそれ以上言わないで。」
俺は朝から、瀬戸君と講堂の外で受付係をしている。いや、まだ始まって10分程度だが。
「…………暑「それ以上何か言ったら暫く口きけないようにするから。(ギロッ)」…ごめんなさい。」
瀬戸君が暑さでやられている。無茶苦茶コエー…((゚□゚;)))
でもなぁ、今日は正装しろってことで愛用のヘッドフォンも置いて来ちゃったし。まだ来賓もちらほらとしか来ていない。
そりゃそうだ。式は10時半からなんだから…。
やることない……
20分経過。
ただいま、9時30分。
「ねぇ、しりとりしない?」
「いいよ。そうだ、負けた方が飲み物買って来るってことで。」
提案したら思わぬオプション付いてきやがった。
「まぁ、いっか。『しりとり』。」
「えっ、もう始まったの?じゃあ、『リトマス紙』。」
いきなり微妙なとこいったな。
「『シメサバ』」
「『バチカン市国』」
「『屈折』」
「『ツンドラ』」
「『裸子植物』」
「『ツベルクリン反応』」
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