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「…で、いつ言ったんですか。」
俺は真顔でもう一度聞き返す。
「……今日。」
……。
「今日のいつ?」
「……始まる直前。」
……………。
…入学式直前とか?
いや、でもそれならもうちょっと何か適当にでっち上げられるよな……
「…いや、まさか2部始まる直前とかじゃないよな。」
そして、理事長…いや、最早『理事長(仮)』は重い口を実に重苦しそうに開いた。
「新入生挨拶の直前………」
……。
…Σ(゜д゜;)はっ!?
Σ(<●>□<●>;)はぁっ!!!?
「ちょっ…おま、バカ!?」
「いや、その…」
「『その』じゃねぇよバカッ!!!!!!」
俺は自分がステージ袖にいるのも忘れて思いっきり叫んだ。その声は大分でかかったらしく、平凡君がぎょっとした顔をしてこちらを向いていた。
とりあえずこのバカ(理事長)は放っといて、平凡君を助けようとステージ中央に向かい、平凡君を少し動かしてから自分がマイクの前に立った。
その後で理事長(仮)が「私、理事長……」とか何とか言ってた気がするけどあんたの威厳なんか知るかボケ。
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