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「………会長、突然そんな突拍子も無いことを言わないで下さい。」
「ただ『少し似てる』って言っただけだ。……ファイル、落ちたぞ。」
「へ……あぁ、すみません…」
手からこぼれて足下に落ちたファイルを拾うために少ししゃがみました。
『似てる』って、随分突拍子も無いと思うけどな…
『他人』同士に…
「ほぉ、『他人』なのか?」
「……そうだよ。もう、赤のたに……………ん?」
何で会話が成り立ってんだ…?
思わず会長の方へ目をやると
「お前、また口から出てたぞ。…あと、地声かそれ?いきなり低くなったが……」
…(°Д°)
…ごほん。
「さぁ、何のことでしょう…?」
「とぼけやがって……。」
そりゃあ、とぼけますよ。
じゃないと後々大変ですから。
「……あ、そう言えば…」
「なんですか?」
会長が話を切り上げて、そう言いながら自分の席の引き出しをあさり始めました。
私は転入生の書類を探しますか…。
もう一度生徒名簿を開いて書類を探し始めたとき
「悪い。さっきのやつ俺が持ってた。」
と会長がほざいたので手に持っていた生徒名簿の分厚いファイルを投げつけました。
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