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「夕焼けってすごい綺麗だよね！うんうん！」
「……まあ、そうですよね」
「だからさ、甘いものが食べたくなるよね!!」
「そんなことはないと思いますけど」
「なんで!?どうして!?」
「いやなんで逆に甘いものが食べたくなるんですか」
「……綺麗だから？」
「なんで疑問形なんですか」
「んー……。よし、今日はタコ焼きを食べて帰ろうか！」
「……甘いものですらないじゃないですか」
「夕焼けってさ、丸くて暖かくタコ焼きみたいでしょ？」
「そうなんですかね……。よくわからないですけど」
「うんうん。そうなの！いこいこ！」
「でも先輩？」
「ん？どうしたのかな？」
「毎日毎日帰り道に食べてたら……太りますよ？」
「……な、つ、め、くーん……？」
「は、はい？」
「年頃の女の子に向かって何を言ってるのかな、君は。ふふふ」
「いやー。えっとー、すいません」
「もう知ーらない。ベーっだ」
「……葵先輩？」
「……なに？」
「タコ焼き、奢りますよ」
「ほんと!?」
「はい」
「へへへ。早く行こう！」
「機嫌、直ったみたいでよかったです」
「……あ。……まあ、いっか。名前呼んでくれたしー。ねっ！」
「……早く行きましょ？」
「あれれー？顔赤いよー？どうしたのかなー？」
「きっと夕焼けのせいじゃないですか？」
「ふーん。そっかそっか」
「……なにニヤニヤしてるんですか」
「べっつにー？……可愛いなーって」
「……うるさいです」
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