ちゃくしんといやなよかん

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「……よし。……はい、もしもし?」 「お前の画材、道具は預かった。返して欲しくば身代金を……」 「……電話切ってもいいですか葵先輩」 「まっ、待って!冗談だから!」 「……まあ分かってはいたんですけどね。それで、どうかしたんですか?」 「そうそう早速本題に入ろう!棗くんてゴールデンウィーク何か予定ある?」 「え?ゴールデンウィークですか?んー……、いえ、特に何もなかったと思いますけど」 「よし!!じゃあ三日あけておいてね!!」 「え、あ、はい?なんでですか?」 「大丈夫!変なことじゃないからね!」 「え、いや、そういう事じゃなくてですね」 「服装は私服ね!」 「え、もう決定事項なんですか?」 「どうせ暇なんでしょう?」 「……ま、まあ暇ですけどね」 「じゃあ決まり!十時に駅前集合ね。約束破ったらー……そうだなー、針千本喉に刺すよ!」 「刺すんですか!?」 「冗談だよーへへー」 「冗談に聞こえなかったです、本気で」 「んー?まあ、そういうことだから!あけといてね!!」 「はい、わかりました」 「うん。じゃあおやすみ!」 「はーい。また」 「ばいばーい」 「……三日って明後日だ……。僕に何をさせる気だろう……。服も選んどかなきゃ……」
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