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どれもこれも、見ていると吐き気がしてきそうだった。ロボットとはいえ、外見は人に似ているのに、どうして、そんな扱いができるのか。機械だからだろうか。だとしても、それを見て笑っていられる、その神経が理解できない。
私は足早にマンションに戻ると玄関を閉めた。これ以上、あんな光景を見続けたくないから。
私はコートを脱ぎ捨て、マスクも取り払った。
洗面所に向かい、手を洗い、うがいをした私には目の前にある鏡を見て、吐き気を催した。
鏡には、ロボットと同じ、今の世界でいう平均的な私の顔と姿が映し出されていた。
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