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大好きだった母が死んだ。 過労だった。 紺衣は母の亡骸に縋り付いて、泣いた。 今まで心の奥底に溜まっていたものを吐き出すように。 泣いて、泣いて、涙が枯れてしまった頃。 紺衣は、借金のカタに陰間茶屋に売られた。
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