第一章:出会いと別れと新天地

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目を瞑って少ししたら、体を投げ出されるような感覚を受けた。そっと地面に置かれた訳じゃないから結構痛い 「痛たた…」 「おう、無事だったみたいだな」 「その声は」 声が聞こえたから、そっと目を開けて周りを見てみたんだけど、さっき居た公園じゃない見慣れない景色が広がっているだけで、狼はどこにも見当たらないんだけど 「え、どこに居るの?」 「ここだここ」 そう言うと僕の体から透かすように狼が現れる 「え、一体どこから現れて…」 「お前に取り憑いてるって言っただろ。だから一時的に半霊体みたいになってお前の中に宿る事が出来る。さっきは急だったから咄嗟にやったんだ」 「咄嗟だからってそういうのはちゃんと許可とってくださいよ、何だか心臓にも体にも悪そうだし…」
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