序章:書くのを忘れた日記帳

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ここでの暮らしもようやく落ち着いたし、整理でもしようかと思った昼下がり。 部屋の片付けを怠っていたつもりはないけど、意外と埃が積もって居たり、物が散乱しているから困る。これをあそこにしまってあれをそこにやるって考えるのは好きだけどね。 「おや?」 片付けの最中に見つけた本。はて、内容が思い出せないけどいつ買ったんだっけか 「…ああ、そういうこと」 これは内容が思い出せないわけだ。開いて見て思い出したけど、これは日記帳で、だいぶ前に忙しくてほっぽりだしたんだった。 「書くことはいっぱいあるはずだけど、忙しい日が続いてたからなぁ。いつ頃からどこまで書いてたんだっけ」 確か最初に書いたのはそう、忘れもしないあの出会いからだった
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