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「おい、おい」
「ん…」
誰かの呼ぶ声で目を覚ます。トラックに跳ねられて意識を失ったけど、なんとか助かったみたい
「気が付いたみたいだな」
「どちら様、救急隊員さん?」
「残念だがそんな大層なもんじゃない」
救急隊員やお医者さんでなければ誰なんだろう?
不思議に思ってゆっくり起き上がって周りを見回す、幸い眼鏡は割れなかったから視界は大丈夫だったけど、そこにはさっきの犬が居たけど、声をかけてきた人はどこにも居なかった
「え、あれ?」
「何をキョロキョロしている?目の前に居るだろう」
目も耳もを疑った。トラックに跳ねられてうちどころが悪かったのか、犬が喋っているように見えた。いや、これは実際に喋ってる
「犬が喋った!」
「犬じゃねえ、狼だ!」
どっちにしてもそれは喋ってるって言う事への答えには全然なってない
「え、何、狼型のロボットか何か?」
「……そんなんじゃない。状況説明してやるから少し落ち着け」
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