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何よ今さら…。
チラッとカーテンの向こうを覗くと背をこっちに向けた輝がベッドの側に座っていた。
…反省、してるのかな。
窓が開いてたので私は輝に喋りかけた。
「輝…そのまま聞いて。…許してあげる。だから…乃愛に、告って」
「は!?何言ってんだよ!?俺は美桜が好きって…」振り向こうとした輝を引き止めた。
「でも乃愛は輝が好きなの!!…乃愛を、裏切れない…」
「…それでいいのか?」
「いいの」
「…分かった。それで許されんなら、そうする」
「ありがと」
「…メアド」
「送る」
「…じゃあ」
「ん」と短く返事をして窓とカーテンを閉める。
まずは許可…いらないか。
乃愛のアドレスだけのせて輝に送信する。
…よし、完了。
「これで…いいんだよね。ごめんね…輝…。本当は、大好きだよ…」と送信完了の画面を見ながら泣く。
最低だ…私。
どうすれば良かったんだろ…。
こうして、二週間が過ぎていった。
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