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ゆうりがあんな事になっているのを知ったのは、ゆうりが自殺する数日前だった。 ーーー 用事があるから、先にゆとと帰ってて?…そう言われて、俺はゆとと帰っていた。 「あ、やっべ。部室にユニフォーム忘れてきちゃった」 「えー?明日サッカーの大会でしょ?取ってこないとまずいじゃんそれ」 「悪いゆと、先帰ってて!」 「うん。じゃあね!」 「おうっ!」 ユニフォームを忘れた事に気づいた俺は、学校に戻った。着いた頃には少し日が沈み始めていた。 「あれ?」 部室、電気ついてる…誰だろう。今日は自主練しちゃだめなのに。なんて、この時はサッカー部の奴だとしか思っていなかった。
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