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足音を立てないように、ゆっくりとドアに近づいて隙間から中を覗いた。 「え…?」 ゆうりが、ゆうりがいたんだ。だけど、どうして裸…? 酷い音と共に、ゆうりはロッカーに打ちつけられた。ゆうりはボロボロと涙を流していた。 ((おい、顔はよせって。傷でバレるだろ)) ((あぁ、悪い)) 「せ、んせ…?」 ゆうりを殴ったのは、紛れもなく顧問の先生で。しかも一人じゃない。顧問の他に3人いる。 ((ゆうりくん、また楽しいことしようね)) ((いやっ…だ、やめて…やめてくださ、い…)) ((あの二人…ゆとくんとりょうくん?どうなってもいいの?)) ゆうりはびくりと肩を震わせた。ゆとと、俺…?どうして俺らが… ((だ、め…ふたりには、なにもしないでください…おねがい…おねがいします…)) ((じゃあ、いいよね?))
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