ニ
5/22
読書設定
目次
前へ
/
77ページ
次へ
俺は走っていた。耳を塞ぎながら無我夢中で。あの言葉を最後に、部室からはゆうりの喘ぎ声が聞こえた。 俺はゆうりを見捨ててしまったんだ。俺は、ゆうりを。 「おぇっ…」 小さな公園の隅で、俺は暫く吐き続けた。吐いても吐いても、気持ち悪くて。胃液しか出なくても吐き続けたんだ。 ゆうりは俺らを庇ってあいつらと身体を重ねてた。俺らの為に。 「ごめんな…ごめんなゆうりぃっ…」
/
77ページ
最初のコメントを投稿しよう!
147人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
81(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!