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「ゆうり、なんかあったの?」 昨日の事を思いだして、再び吐き気に襲われた。身体の震えが、止まらない。携帯を握る握力さえもなくなりそうだった。 「ゆ、と…お願い…」 これ以上言葉が出なかった。ゆとは、何かを察したのだろう、それ以上聞いてくることはなく、「分かった。一人にしないから。りょうはちゃんと身体休めな?」そう言って電話が切れた。 「うっ、くぅ…」 泣いてるの、ばれなかったかな。途端に嗚咽すらも出始めて息が苦しい。 ゆうりはどんな顔でゆとと会うんだろう。いつもみたいに、えへへと笑っているのかな。 そばにあった枕をぎゅっと抱きしめて、ただひたすら俺は泣いていた。
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